平和と 美術と 音楽と

 10年ぐらい前でしょうか。YOU TUBEで一本の動画を観て以来、「旧日銀でこんなコンサート聴けたら素敵だろうな」とずーっと思っていました。

でも、誰もそんな企画やろうとしないから、今回、自分たちで企画して、やることになりました。

 

…と、言うことで、コンサートのご案内です。

8月3日(土)~8月6日(火)に、旧日本銀行広島支店で実施される「平和と 美術と 音楽と」というイベントに、広島カントライの一員として出演します。カントライ出演分の情報は次の通りです。

と き:2024年8月4日(日)16:10頃~

 (イベント自体は、8月3日~6日まで実施)

ところ:旧日本銀行広島支店

入場料:無料

曲 目:Miserere(Allegri)

    さとうきび畑(寺島尚彦)

    子守唄ー立原道造の詩による小さなレクイエムー(三宅悠太)

    O magnum mysterium(Trotta)

 言うならば、僕の最高にワガママな、拘りのステージです。ちなみに、冒頭で言った「1本の動画」と言うのは、次のものです。

[http://:title](何となく、旧日銀の雰囲気あるでしょ♪)

 今回の演奏会は、「旧日銀」という特殊な場所で演奏する、ということを最大限に考えたプログラム構成としました。「被爆建物」という側面だけでなく、歴史主義建築(ルネサンス様式)であること、そして高い天井を持ち、豊かな響きを生み出す空間であることを考慮し、カントライならではの、精一杯こだわったステージ構成としたつもりです。

 我々のステージだけでなく、その他素敵な音楽、アートで埋め尽くされた、特別なイベントとなることでしょう。ぜひ、ご来場ください。

 

【ちょっと辛口】(個人的な意見で、団(広島カントライ)の意見ではありません)

 私は、8月6日前後にたくさん開催される「平和関連コンサート」が、基本的にあまり好きではありません。「平和活動のだしに音楽が使われている」「とりあえず、「平和」って言っておけばよいことやった感じがあるよね」「とりあえず、レクイエム演奏するか」「市民を巻き込んで、みんなで仲良く演奏すれば平和っぽいよね」みたいな演奏会の多いこと多いこと。なんか、薄っぺらいんですよね。もっと音楽やアートを愛したい。音楽やアートを愛したうえで、8月6日近くに、被爆建物で表現できる意味を考えたい。私はそう思います。

 広島カントライは、そういうものを踏まえたうえで、プログラム組んでいます。

 「さとうきび畑」を演奏すると聞いた時、最初私は「はあ? あの曲は沖縄の曲でしょ?? ヒロシマの曲選ぼうよ」と思いました。が、練習を重ねていくうちに、なぜこの曲を選んだのか、なぜソリストをそういう選び方したのか(エリザベトの学生がソロします)、見えてきました。さすが寺沢先生。良いセンスしてる。テーマは、「悔悟、思慕、鎮魂、再生」です。音楽×建築×アートの、スペシャルな空間となることでしょう。ぜひ、お越しください。