広島カントライの一員として参加させていただいた「平和と美術と音楽と」。無事、終了、終演いたしました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
(私たちのステージの様子)
それにしても、素晴らしいイベントでした。まず、旧日銀の建物の響き。まさにヨーロッパの教会そのもので、歌った声が天井から降ってくる。そして会場中を包み込む。私たちの演奏が始まった途端、明らかに会場の空気・雰囲気が変わりました。これは、うちの他のメンバーも同じことを感じていた様子です。良い意味で、会場が緊張感に包まれました。あの会場は、アカペラの宗教音楽が似合いますね。雰囲気出せたと思います。
そして、雰囲気と言えば、旧日銀と言う建物。被爆建物と言う側面ばかりが強調されがち(それはそれで重要な視点ではありますが)なこの建物ですが、歴史主義建築(ネオルネッサンス様式)の荘厳さは、やはり一目置くべき存在です。このような趣のある建物は広島にはほとんど残っていない、ということを考えると、やはりここは文化芸術の拠点とするべきですね。今回のイベントなんて、本当にぴったりでした。
それがはっきり証明されたのが、様々なアートの展示です。私たちのステージは30分程度で、人に「30分しか歌わないけど、来てね」とは言いづらかった状況の中、アートがあれば「併せてアートも見て帰りなよ」と言える。正直、私はアートは良く分からないのですが、キッズゲルニカとか、純粋に巨大でメッセージ性があって面白い。また、白黒の大きな写真とか、会場によく馴染んでいる。分からないけど、なにか素敵。アートの入り口って、そういうところからですよね。
(キッズゲルニカ(右側)。ピカソのゲルニカと同サイズのキャンパスに、みんなで絵を描こう、というプロジェクトです)
という具合に、アートと音楽に包まれたイベントでした。音楽も、多種多様な音楽があるのが良いですね。一つのジャンルに偏ると、どうしても集客も偏ってしまう。仲間内だけの、オタクチックなイベントになってしまう(合唱界でよくある話です)。今回のイベントは、もっと視野が広く、音楽、アート、建物を、平和の下、本当に楽しめるイベントでした。非常にセンスがいい。今後も関わり続けたいイベントだと思いました。今後も、必ず、何らかの形で関わっていきたいと思います。