広島カントライ第9回定期演奏会(&音大がある意義)

 久しぶりに音楽の話です。私が所属するKammerchor "Hiroshima Kantorei"(広島カントライ)の第9回定期演奏会を、次の内容で開催します。

第9回定期演奏会 ~邂逅、追惜そして 思慕へ~

と き:2023年3月5日(日)18:00 開演

ところ:マエダハウジング安佐南区民文化センター ホール

入場料:900円

チケットぴあPコード:232209,興行コード:2241942

販売用URL:http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2241942

合 唱:Kammerchor"Hiroshima Kantorei"

指 揮:寺沢 希

ピアノ:平野 満

 今年のメインプログラムは、ブラームスのNänie Op.82(哀悼歌)。まあ、美しい曲です。平野先生のピアノと合わせて、思い切り美しく、ドラマチックに、感動的に歌い上げます。

 是非、ご来聴くださいませ。

 

 youtu.be

(こんな曲です)

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 と、演奏会の宣伝はここまで。ここからはちょっと雑談を。

 最近の中国新聞の「札仙広福」比較特集。予想はしていましたが、こういう話になると、「広島はこの面で札幌や仙台に劣っている」だとか、「広島はあの面では福岡に大きく遅れている」という話にどうしてもなります。

 その中で、「広島が他都市と比較して優位に立っている点は何か」と聞かれた場合、私は「音楽大学の存在」をその一つに挙げます。意外なことに、この4都市で「音楽大学」を持っているのは広島だけなんですよ。(「音楽学部」とか「音楽科」がある大学なら他都市もある様子ですが)

 「けっ。小規模の定員割れの音大があるからと言って何の役に立つんだ」なんて言わない。多少なりとも音楽をしている私からすると、広島にエリザベト音楽大学という大学があるおかげで、人生をかなり豊かなものにしてもらっています。それが顕著に表れている写真がこちら。

 

 いつぞやの、カントライの演奏会ですね。エリザベトのホールを使って、エリザベトの先生の指導の下、エリザベトの卒業生の方々と一緒に演奏しています。

 これと同じこと、札幌や仙台、福岡で出来ますか? まあ、ホールはただのハコなので、何とでもなるでしょうが、「音大の先生の指導を受ける」とか、「音大の卒業生と一緒に演奏する」なんて、税金投入してどうこう出来るものではないですね。それが日常的にできる広島の街。これ、誇ってよいと思いますよ。特に、音大の先生がいる都市なんて、そうそうありゃしない。当たり前ですね。音大自体が珍しいのだから。

 もう一つ。エリザベトのおかげで人生豊かにしてもらった事例がこちらの写真。2011年8月27日。スペインの大作曲家Tomas Luis de Victoriaの没400年の命日に、氏が葬られている、スペイン・マドリッド「聖ヒネス教会」で、氏作曲のRequiemを演奏するという、とんでもないことをやりました。

 

 これも、エリザベトの先生(こちらの先生)に、エリザベトの学生と一緒に連れて行ってもらった演奏旅行でした。私、これまで4回渡欧していますが、そのうち3回は演奏旅行で、いずれも先ほどの佐伯先生に連れて行ってもらったもの。「ありがとうございます」としか言いようがありません。

 と言うことで、これまで、エリザベトの先生にたくさんお世話になってきている私の人生。だから断言できるのですが、私のような趣味を持つ人間なら、札幌や仙台、福岡よりも、広島の方が豊かな人生送れますよ。その、豊かな人生を送っている証明を、次の演奏会で証明したいと思いますので、ぜひ、聴きに来てくださいませ!