少し前に、アストラムライン西風新都線のイメージ動画が公開されましたね。
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…。もう、あんまり真面目に語る気になれないので、軽く行きます。率直に言いましょう。これを見て、この沿線に住みたくなりますか? 山と山の間を通る路線。沿線沿いは、崖や急こう配の場所ばかり…。
私なら、この路線沿線に住むのは無理ですね。駅に行くのにも坂ばかりで、自転車等で駅に向かうのもしんどい。しかも、しんどい思いして駅についても、アストラムは西広島駅までしか行ってくれない…。
「そんなの、既存路線も似たようなものじゃないか」と言われるかもしれませんが、まず、山の深さが全然違う。なだらかな丘陵地が続く安川沿線と比較しても、山の深さがけた違い。しかも、既存路線は、乗り換えなしで都心に向かってくれる。西風新都線とは雲泥の差です。
「じゃあ、駅の近くに住めばよいじゃないか。マンションでも建つんじゃね?」とか言う人。甘い。と言うか、真面目に考えてないですね。
家って、寝るためだけに帰るところですか? そこを拠点に、生活するんでしょ??
子どもの小中学校への通学は大変ではないか。塾に通うのに無理はないか。日常の買い物のスーパーやコンビニは近くにあるか。それらを総合的に考えて、住宅買うでしょ? 「駅が近くにあって、通勤に便利だから」という理由だけで家を買う人なんていやしない。私なら、絶対にこの路線沿線には家買いませんね。
で、この路線。760億円つぎ込んで整備するんですっけ? そんな馬鹿な、って感じですね。なんでこんな路線が必要なのか。地方自治の現場にいるとですね、「目立たないけど整備したいもの」って山ほどあるのですよ。特に建て替え系、再整備系が山ほどある。学校や水道管などはその代表。生活に必要不可欠なものがたくさんあります。今後の地方行政は、そういう、「どうしてもやらないといけないもの」を行うだけで精一杯ではないか、と思います。