新・札仙広福論

 中国新聞の特集「都心はいま パート1札仙広福」が始まりましたね。

 今後どのような記事が展開されるか楽しみにしたいところですが、まあ、最初の印象としては、「(私も含めて)広島人って、札仙広福って言葉が好きだねぇ」という感じです(笑)。

 大学群で「早慶上智」って言葉がありますが、この言葉を使いたがるのは大抵上智の学生だ、と聞きます。それと同様、グループ内の一番下の者に限って、こういうグループ分けの言葉を使いたがる(笑)。なので、広島人が盛んに「札仙広福」って言うのは、正直言うと、「なんとかこのグループの一員であり続けたい」と必死になっているように見えないこともないですね。

 ただ、私は、「それで良い」と思います。先ほどの「早慶上智」などが良い例ですが、受験生以外は、早慶上智の間にどれくらい差があるかなんて実は知らない。多くの人が「「早慶上智」っていう位なのだから、上智って難しいんだろうね。多分、MARCHよりワンランク上なのだろう」っていう位の感覚しか持っていない。これ、上智のイメージ戦略としては成功ですよね。

 同じことが「札仙広福」にも言えます。多くの広島人は、福岡と広島の間には大きな差があることぐらいは知っている。でも、そんな中でも、「札仙広福」「札仙広福」と言い続ければ、全国的には「まあ、同じグループの都市よね。3大都市圏以外の大都市よ」という認識になる。「中四国地方の中枢都市」だとか「国際平和文化都市」だとかよりもはるかに分かりやすい、イメージ戦略、都市ブランドです。

 実際、地方都市の中でも、「札仙広福」と他都市を比較すると、大きな差があるのは確かなところ。グループ分けとしては間違っていない、と私は認識しています。「札仙広福」という括りに無理があるというなら、「3大都市圏」という括りだって無理がある。堂々と「札仙広福」と言い続ければよいのではないか、と私は思います。このブログでも、「札仙広福」って言いまくってやろう、と思います。

(最近うちの職場においてある、UCCのドリップコーヒー。「旅カフェご当地珈琲めぐり」って言うのだそうです。見事なまでに3大都市圏+札仙広福です)