広島グリーンアリーナ

 先日、たまたまグリーンアリーナの前を通ると、こんな大行列が出来ていました。昨日まで、東方神起が来ていたみたいですね。

(ここに限らず、市民球場跡地まで人が押し寄せていました)

東方神起に限らず、最近はライブの大型化が進んでいると良く聞きます。そして、広島ではグリーンアリーナぐらいしか適切なハコがなく、こういう大型ライブをよく取りこぼしている、というのも良く聞きます。

 普通に考えて、「もっと大型ライブでグリーンアリーナ使えば良いのに。何で使わないんだろう」って思いますよね。県内部の取り決め(?)で、有料興行の実施に年間日数制限(10%未満(≒35日))がかかっている、というのが最大の理由の様子です。

 じゃあ、なんでそんな制限がかかっているのか。なぜその制限を撤廃しないのか、と言う話ですが、これが調べてもイマイチよくわからない。推測するに、次の2点かな、と思います。

①土地が国有地だから

 グリーンアリーナに限らず、中央公園全体が国有地である、というのは誰もが知るところ。で、それを「公園」ということで無償で借りている、というのもまあまあ知られているところ。国から無償で借りている以上、そこでガンガン金儲けする訳にはいかないよね、というのが理由の一つかな、と思います。

 

②本来の体育館のありかたを守っている

 本来、体育館はスポーツをするところ。ライブはあくまでも例外的な話。だから年間35日までよ、という理屈もあるのかな、とも思います。なので、有料興行でもプロバスケは良くて、ライブがダメ、という話になるのでしょうか?

 

 この2点について、考えてみましょう。

①「国有地を無償で借りているのでガンガン金儲けできない」ということであった場合、じゃあ、国に借地料払えば良いじゃんね、と思います。グリーンアリーナの部分のみ限定で借地料払うとしても、すぐに年間数千万円とかの話になるかと思いますが、そうなっても、グリーンアリーナに命名権導入するなどして色々工面すれば、そうびっくりするような赤字にはならないと思います。新アリーナを新設するよりははるかに安いでしょう。てか、かりにライブを増やすとしても、公共性を捨てるわけではないのだから、国は大幅に借地料減免しろよ、とも思いますけどね。地方創生しろって、国も言っている訳なんだから…

 

②本来の体育館のあり方どうこうという話もあるかと思いますが、それを言うなら、スポーツイベントでグリーンアリーナのキャパが必要なイベントがどれだけあるのやら、って思いますね。現在のグリーンアリーナのキャパは固定席で約5,000人。MAXで10,000人程度とのこと。続く広島サンプラザは固定席で約3,000人で、MAXで約6,000人程度。ドラゴンフライズだとかJTサンダーズだとかを考えても、「上手くやりくりすればもっとライブ増やせるんじゃない?」と思いますね。何も「グリーンアリーナをライブ専用にしろ」と言っているわけではない。今の10%制限を、20%、もしくは30%程度にまで引き上げてほしい、と言っているだけです。残る70%~80%はスポーツで使えるのだから、もう少しライブの枠を増やしても良いと思いますけどね。

廿日市市の体育館(上)と、南区スポーツセンター(下)。こういったものも含めて、体育館、アリーナのすみわけを整理したらどうでしょうか…。)

 

 と言うことで、広島グリーンアリーナの話でした。今の10%制限が、せめて20%にまで広げれないものでしょうかね…。現状では、色々と勿体ないとしか言いようがないですね。