Pride of Hiroshima展

 先週まで、ひろしまゲートパーク「大屋根ひろば」で、Pride of Hiroshima展が開催されていましたね。原爆で多くのものを失った広島の復興を、主に産業界の視点から振り返る、という趣旨のものでした。

 ウクライナ支援の祈りを込めての、特別仕様のマツダ車(ロードスター?)も。

 

 参加企業の一覧を見ると、まあ、そうそうたる顔ぶれですね。誰もが知っている、広島を代表する企業がずらり、という感じです。

prideofhiroshima2023exhibit.jp

 もちろん、こういった企業のこれまでの功績は素晴らしいのですが、いずれもいわゆる「老舗」ばかりなのが気になるところです。これは広島に限らず、全国的な話ではありますが、さすが「失われた30年」と言われるだけあって、ここ30年で頭角を表した企業は、一覧の中ではダイソーぐらい、というのが少々寂しい。以前少し触れた(こちらコンパイルや、アーバンコーポレイションがダメになっていなければ、広島経済の状況も多少は変わっていたのだろうけどな、と思わずにはいられません。

 

 広島に限らず、衰退が激しいと言われる日本経済。少子高齢化など、客観的な状況を見ると、「まあ、そうなるわな」と思うのですが、ただ、それを言うなら、なぜこの国は敗戦から復興できて、世界ナンバー2の経済大国にまで上り詰めることが出来たのか。戦後の混乱なんて、現代とは比較にならないぐらいグジャグジャだったハズ。なぜ、敗戦は乗り越えることが出来たのに、失われた30年は乗り越えることが出来ないのか。

 

 …と、まあ、色々と考えさせられたPride of Hiroshima展でした。この状況で、私自身が出来ることは何なのかね…。日常業務の中で、やれることをやっていくしかない、と言うのがやっとだ、と言うのが少々寂しいところです。

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