街路樹

 少し前の話になりますが、「ビッグモーター前の街路樹がことごとく枯れている(あるいは伐採されている)」という話がありましたね。

 南区のビッグモーター前の街路樹も、綺麗に伐採されています。

 ここの街路樹は、ビッグモーターが許可を得て伐採したとのことですが、そもそも、何で街路樹を伐採するのでしょうか。以前、道路管理の仕事を行っていた私は、街路樹に対して次のような苦情を受けたことがあります。

・落ち葉がわが家にも入って来て、凄く溜まる。ここにタバコのポイ捨てでもされたら間違いなく火事になる。火事になってわが家が燃えたら、行政は弁償してくれるのか。

・植樹帯は空き缶やゴミが投棄されやすい。植樹帯なんてやめて、コンクリート舗装してほしい

 

 う~ん。。。。ごもっとも。ヒートアイランドの解消だとか、景観の向上だとか、プラスの面もたくさんあると思いますが、それ以上にマイナスが多い。地元からすると、「街路樹=迷惑施設」と言われても、反論できない現状があります。なので、この件に関しては、ビッグモーターがやっていることも、理解できないことではない、と思います。

 とは言え、貧しい話ではありますね。折角の樹木が「迷惑」で、「街路樹なんて丸坊主にしてしまえ」なんて…。

 ただ、逆に言うと、「街路樹がきちんと管理できている地域」というのは、それだけで地域の価値があがる。街並みが改善され、街の付加価値があがります。それこそ「エリアマネジメント」という話になるかと思いますが、そういう取り組みが出来る地域が、今後注目されていくのではないか、と思います。

(東京・表参道。この街路樹、植樹帯あってこその街のブランドだ、と思います)